大人も読める絵本

日々の暮らしの中でなぜか自分のアンテナにひっかかった絵本や本を紹介していきます。

『きょうはマラカスのひ』

 

きょうはマラカスのひ (日本傑作絵本シリーズ)

きょうはマラカスのひ (日本傑作絵本シリーズ)

 

 

前回に続き日本絵本賞の過去の受賞作品。

 

私がとくに好きなものを紹介します。

 

こちら。『きょうはマラカスのひ』

 

調べてみたらシリーズで他2点でていました。

 

 

 

 

 

 

 

この2作品もとっても気になるのでいずれ読んでみようと思います。

今日は『きょうはマラカスのひ』について書こうと思います。

 

主人公のクネクネさんはフワフワさんとパーマさんというお友達がいます。いつもみんなでそれぞれ楽器の発表会をしているようで、クネクネさんはマラカスを担当しています。

 

そして、今回はクネクネさんのお家で発表会が催されることになりクネクネさんは2人をもてなすためにごちそうを一生懸命用意したりマラカスの練習をしたりと大忙し。

 

当日になりました。

クネクネさんはお気に入りのタイツに着替え気合いを入れます。

練習もバッチリでお友達を呼ぶ準備も整いました。

 

そして、2人が到着。

 

まずはクネクネさんが作ってくれたごちそうにみんなで舌鼓をうちます。みんなをもてなすクネクネさん。

 

 

 

そしてひと段落すると、順番に1人ずつ発表会がはじまりました。

まずは、フワフワさん。

 

次に、パーマさん。元気だったりやさしかったり2人ともそれぞれの個性が際立ってとてもステキな演奏でした。

 

そして、最後にクネクネさんの番です。

 

この日のために一生懸命練習したクネクネさんは思い切り力をだしきりました。

 

しかし、、、お友達はお腹いっぱい、力一杯発表をしたので、クネクネさんの演奏のときに眠ってしまったのです。

 

それにきづいたクネクネさんは自分の部屋に戻って大泣きしてしまいました。

いろんな気持ちがあふれてきてしまったのです。

 

さてこのあとどうなるのでしょうか。

 

3人の発表シーンや絵がなんともシュールな一冊です)^o^(

 

そして、お互いにそっとお友達のことを大切に思う気持ちもちゃんと伝わるやさしいおはなしです。☆☆☆

 

 

 

『ホワイトクリスマス』

 

ホワイトクリスマス 「雪」

ホワイトクリスマス 「雪」

 

 

季節が段々と移り変わってくるのを感じます。

まだまだあたたかったりするけれど、ゆうがたの日が短いことといったら、冬の近づきを感じます。

 

さて、まだまだ先に感じるけれど、あっという間にきてしまうクリスマス。

 

色鮮やかなクリスマスの絵本が並ぶとそれだけでワクワクしてしまいます(^^)。

 

真っ白い表紙の上に銀色の雪。

 

赤、銀色、白だけでクリスマスを感じることができるのはワタシだけでしょうか。

 

 

『ほそい枝  ふとい枝

  するどい葉っぱ  とげの草

 みんなうなだれ  こおる  しずけさ。

 

  雪はささやき  さらさらと

 宙をまい  まどべ  石  やねのうえどこまでも』

 

景色や情景のみが文章で描かれ、クリスマスを

すごす子供たちの様子は絵だけで語られています。

 

間とか空気とか、そういうものはコトバなんかないほうがより読み手に伝わってくるのかもしれません。

 

そんなことを感じた一冊。

 

こんなに絶妙に雰囲気を伝えてくれた一冊は

ありません。伝え方って人それぞれ。

感じ方も人それぞれ。

 

私が大切に思っているあたたかさをしっかり届けてくれる絵本です。 

 

おごそかな大切なクリスマスに是非読みたい

一冊です。

『しんとしずかなクリスマス』

 

しずかな、クリスマスのほん

しずかな、クリスマスのほん

 

 以前に紹介した本のクリスマスバージョンです。

 

以前のがこちら

 

 

 



 江國香織さんの訳でかかれていて、文章はなんとも魅力的。

一気に江國さんワールドにひきこまれてしまいます。

 

 

『ふいにおとずれるしんとしたきもち

  ゆきがふるといいなとねがうへやのなかの

 しずかさ

 

 てぶくろをしてとをたたくしずかさ

ココアもしずか

 

あかりのともるしゅんかんのいきをつめた

しずかさ』

 

どのしずかさも心がぞっと!?するような(怖い意味では全くない)キラキラした静かさを感じます。

 

クリスマスはまだまだだいぶ先のことだけど、

冬のピリピリした寒さの中で感じる耳がキーンとなるような凛とした静かさは世界中でまるで自分しかいないような素敵な静けさを感じさせてくれます。

 

寒いのが大嫌いな私ですが、なぜかあのピリっとした冬の静かな雰囲気が大好きです。

さらに白い雪はその雰囲気をもりあげてくれます。

 

柔らかいかわいい動物たちとともになぜか冬の本なのにあたたかさを感じる不思議な本。

 

 

『よあけ』

 

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

 

 よあけ。

 

『おともなく、しずまりかえって、さむくしめっている。

つきがいわにてり、ときにこのはをきらめかす。

やまがくろぐろとしずもる。

 

うごくものがない。』

 

なんの音もない、静かな夜にしんしんと読みたい絵本。

 

 

なにかのはじまりを感じさせてくれるような

静かな力強い絵と文章の絵本です。

 

何度読んでもその時、その時でまた違った気持ちにさせてくれそうな絵本。

 

そんなことを忘れないで、何かの節目節目に大切に読みたい絵本です。

 

なぜか気分がシャキッとしそう。

『じつは よるの ほんだなは』

 

じつは よるの ほんだなは (講談社の創作絵本)

じつは よるの ほんだなは (講談社の創作絵本)

 

 

 みなさんは、自分が知らない時や場所で何が起こっているのか今までの人生で一度は想像したことありませんか?

 

たとえば、ちょっと違うけど、わたしは眠るとき、天井の木の年輪みたいな模様が何かに見えてうきあがってきたらどうしようと思ったり。

 

そんな想像してました☺︎

怖い想像、好奇心の想像、もう忘れてしまっていることも含め、沢山の想像をして大人になっていると思います。

 

自由に発想するって案外子供の特殊能力で、大人より子供のが優れている気がします。

 

 

 

このおはなしはいろいろな絵本の中の挿絵たちが夜に絵本の中から飛び出してきて、最後に自分の絵本の中に戻らなければいけないのですが、うっかり見張りの犬張り子が居眠りしていたせいで、みんなバタバタしてしまい、最後に違う絵本の登場人物同士が一つの絵本に収まってしまうという、ざっくり説明してしまうとこんな感じのおはなしです。

 

絵は、時代ものの登場人物が多かったり和テイストだったりしてシブいですが、それはそれでまた新鮮でした。

 

そして、ストーリーがドラマチック。

 

小さなころに自由にしていた想像や妄想を見事に再現してくれています(^_^)

 

こんな柔軟にいろんなことを考えたりした時が自分にもあったかもなあと思いを巡らすのもまた懐かしく、子供時代の自分に少し愛着がわいてくるようでした☆

 

思い出の一助に。

また久しぶりに自由な発想で自分を解放してあげたくなりました。

 

『しろくまのパンツ』

 

tupera tupera作

 

 

しろくまのパンツ

しろくまのパンツ

 

✳︎ 注意書き✳︎

パンツをぬがしてからおよみください

 

かわいいかわいい絵本です。

 

表紙のしろくまは赤いパンツをはいていますが、しかけでぬげるようになっています。

 

 

 

「どこにいったんだろう」

しろくまさんがこまっています。

そう、パンツがなくなってしまいました、、。

 

ねずみさんが心配してやってきて、しろくまさんの頭にのっかりながら、しろくまさんのパンツを一緒に探すところから物語ははじまります。

 

ページをめくるごとにいろんなパンツがでてくるのですが、全部誰かのパンツでなかなかみつからず、、、

 

めくるごとに穴があいていて、誰のパンツかクイズ形式で楽しめます。

 

 

 

最後にはたと気づいたしろくまさん。

実は今日はあたらしい白いパンツをはいたのでした。

それを忘れていたしろくまさん。

 

小さな子供と楽しく読むのに最適☆☆☆

 

うっかりもののしろくまのキャラもかわいいけれど、tuperatuperaの絵もとってもとってもかわいいです!

 

ヌボーッとしたしろくまさんやかわいい絵にサクッと癒されてしまいましょう。

『しんと しずかな ほん』

 

しんとしずかな、ほん

しんとしずかな、ほん

 

 



 

 

 

 

動物たちが感じるいろいろなしずかの音。

 

しずかって音だけじゃない。

 

やわらかな線でかかれたあたたかい感じのする

 

絵本です。

 

とってもかわいい動物たちもステキです。

 

普段目をむけないようなこと、忙しくて、そのままにしちゃってたこと、そういうことに目をむけてみる。

 

それだけで、時間がゆっくり流れておちついた気持ちを取り戻すことができたりします。

 

 

友達とワイワイ楽しく過ごすのも楽しいし、

一人で静かな時間にいろいろ思いをめぐらせたり、ぼーっとしたり、身をゆだねるのもまた、静かな時間のあじわいですよね。

 

涼しくなってきた秋の夜。 

 

ココロをしずかに、よんでみるのもいいかもしれません☆