大人も読める絵本

日々の暮らしの中でなぜか自分のアンテナにひっかかった絵本や本を紹介していきます。

だるまちゃんとてんぐちゃん 加古里子 さく/え

だるまちゃんとてんぐちゃん

          かこさとし/作・絵

 

 

だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本)

だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本)

 

 

 なつかしくなりたいときに

    読みたい絵本!

☆あらすじと感想☆彡

 だるまちゃんシリーズは何冊もでています。

 私はこのだるまちゃんの絵の渋い感じが大好きです。

あとは主人公だるまちゃんの純粋無垢なキャラクターも。

だるまちゃんの家族であるおじいちゃんやおばあちゃんお父さん、お母さんも家事をしたりしながら日常の生活風景の一部として登場するのですが、その一つ一つの昭和感がたまりません。

 

 かこさとしさんがかなり高齢の方なのでそういった場面がでてくるかと思うのですが、そこまで昔を体験したことのない私でもなぜかあったかく懐かしくほっとする感じがするから好きなのかもしれません。

 

今回のこのお話しでは、てんぐちゃんの持っているものや身につけているものがうらやましくてだるまちゃんが真似をしようとするのですが(帽子やくつなど)、その時に出てくる帽子やくつの絵の種類の多いこと!

 細かい絵をじっくりたくさん見れるだけでも、楽しい気分になれそうです。細かい絵ってわくわくしたりしますよね!

 もちろんストーリーもおススメの大好きな絵本です。

 

 

 

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん 高野文子/作・絵

 

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん

      高野文子/作・絵

 

 

 

寒い寒~い冬に読みたい絵本!

あらすじと感想

 主人公の男の子が毎日自分の思いをこめてふとんにお願い事をしながら眠りにつきます。

 そのお願い事はおねしょをしませんようにとか、こわい夢をみませんようにとか、自分の手と足をあっためてとかとってもとってもかわいいもの。

 わが子を守るようにふとんもおれにまかせろって毎回毎回いうのです。

 小さいころに誰もがちょっと不安になった気持ちを思い出します。 こんなふとんが毎日一緒に眠ってくれたら怖いことなどありません。安心感をいっぱいもらえる絵本。  

 まさにふとんの包容力を感じました!

追記:あとはただただ絵もかわいいし、小さな小さなお願い事を一生懸命している男の子がかわいくてたまりません(^^♪

 

 

ちいさなあなたへ アリスン・マギー/ぶん ピーター・レイノルズ/え

ちいさなあなたへ 

 アリスン・マギー/ぶん ピーター・レイノルズ/え

 

 

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

 

 

 

お母さんを思い出したいとき、甘えたいときに読みたい絵本!

 

 

あらすじと感想

 お母さんの目線から子供の成長を見届けながらメッセージを送っているような絵本。

 ”はじめてゆきがふったひ、そらへむけてだきあげたあなたのまあるいほっぺのうえで、ゆきがとけていった。”

 ”うれしくて たのしくて、ひとみをきらきらかがやかせるひがきっとある。”

 ”もっと たかく、もっとたかくとはずみをつけて、めまいがするほどたかくまで、じぶんをためすこともあるだろう。”

 ”そうしていつかながいとしつきのはてには、あなたじしんのかみもぎんいろにかがやくひがやってくる。”

 

  おかあさんがわが子が生まれてから年老いていくまでのいろいろな年代ごとにわが子にメッセージを送っています。

 そのメッセージはとてもこころ温まるもので、自分が子供の立場だったらと思いながら読むと、、、。

 お母さんは先に生きてきたからここまで繊細にいろんな気持ちをわかってくれているのかなあと思ってしまいます。

 ともあれ、自分の親がここまで愛情をもって慈しんで育ててくれていたのだと思うと、人生の要所要所で力をもらえそうな一冊です。

 お母さんはなんでもわかっていたんだと安心できる絵本でもあります。

 

 

 

 

 

きょうのごはん 加藤 休ミ/著

 

きょうのごはん

                        加藤 休ミ/著

 

きょうのごはん

きょうのごはん

 

 

 お腹がすいたとき、おいしいものが

   食べたいときに読みたい本!

 

あらすじと感想 

 いろんなお家でのご飯が紹介されていきます。 

 『きょうの ごはんは なーに?』

 ページをめくるごとにドーンとおいしそうなメニューが登場☆

 ページいっぱいに描かれたオムライスやカレーはとってもリアルで絵なのによだれが出そうです!まるで写真。

 

 ただ単純にご飯がおいしそう!!おなかがすいてきてしまう!

 きょうのごはんはなーに?ってきく瞬間までは普通の昭和な感じの家族の風景が描かれていますが、メニューの絵の繊細さは本当にすごすぎて実写のよう、、、

 また高級料理のようなものではなく、ほんとうに身近で家庭で毎日でてきそうなメニューだから親近感がわいて余計食べたくなるのかもしれません。

 カレー、コロッケ、さんま、オムライスなど。

 まさに言葉では表せないので実際に目でみて確認をお願いします☆

 なんとなく絵本全体が昔っぽい雰囲気で、温かい気持ちも味わえます。

 

 

 

 

ジャーニー 女の子とまほうのマーカー アーロン・ベッカー/著

 ジャーニー 女の子とまほうのマーカー 

   アーロン・ベッカー/著

 

ジャーニー 女の子とまほうのマーカー (講談社の翻訳絵本)

ジャーニー 女の子とまほうのマーカー (講談社の翻訳絵本)

 

 

 

 

 自信をなくしたとき、前向きになりたいとき、希望を持ちたいときに読みたい本。

 

あらすじ

とても退屈で両親も忙しそう、、、

そんなふうに思っている女の子が主人公。

ある時、部屋に赤いクレヨンを見つけます。

そのクレヨンで部屋に扉を描くと、本当に森が広がって、、、

 

感想

 この絵本には文字が一言もありません。

最近は珍しくないパターンですが、読み手によっていろいろな

想像をすることができとっても楽しい絵本です。

 日々、一人一人がいろいろなことを考えたり、感じたり、体験したりしながら生きています。

 そんな中で、文字のない静かな絵本は自分の心の奥の方に語りかけてくれる何かがあるような気がします。

 それが、やる気だったり、希望だったり、癒しだったり、楽しい気持ちだったり。

 

 どれも自分に寄り添ってくれる大切な時間であり感情。

 

 

 

 

 

クレヨンからのおねがい! ドリュー・デイウォルト文 オリヴァー・ジェファーズ絵 木下涼訳

クレヨンからのおねがい! 

       ドリューデイウォルト

 

 

 

クレヨンからのおねがい!

クレヨンからのおねがい!

 

 

 

 

 

あらすじ

 主人公のケビンへいろいろな色のクレヨンたちからお願いのお手紙が届く。

 どの色のクレヨンも個性的なキャラクターでケビンに自分の色をもっと使ってほしいだとか、あんまりたくさん使わないでだとかとにかくいろんなお願いがお手紙で届きます。

 どの色のクレヨンもみんなそれぞれの性格にあった言葉遣いで話しているのでキャラクターも伝わりクレヨンが本当にいる友達たちのようです。

お手紙の字体にもキャラクターが表れていて笑えます。

 赤色は赤色、黄色は黄色、ピンクはピンク、黒色は黒色、グレーはグレー、クレヨン側からしたら、それぞれに悩みがあるようなのです、、、

 絵もとってもかわいらしいです。

 そんな手紙をたくさんもらったケビンが最後にしたことは、、、!?

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 訳が大変すばらしいのか、お手紙の文章にとっても笑えます。

 お手紙は要望ばかりなのでケビンにとってはどの色の願いもきいてあげなければなりません。

 みんなと仲良くすることを考えなければなりません。

 最終的にケビンはとても上手に解決してくれます。

 そういう真面目な観点からも見つつ、とにかくお手紙の内容がおもしろくって笑えるとてもかわいい絵本です。

 最近は大人も普通にするような会話が絵本の中に登場したりします。言い回しというか(^^

 大人になっても楽しめる絵本が増えるってうれしいことですよね!

『おおやまさん』 さく・え/川之上英子 川ノ上健 

『おおやまさん』 さく・え/川之上英子 川ノ上健 

 

 

おおやまさん (えほんのぼうけん57)

おおやまさん (えほんのぼうけん57)

 

 

 

 

内容をまだ知りたくない方は以下少し読みとばしてください。

 

あらすじ

幼稚園バスの運転手をしているおおやまさん。

顔も強面で不愛想です。笑いません。だから、幼稚園児たちにびびられています。

しかし、、、園児たちは段々と気づきます。

おおやまさんが、咲いたチューリップにっこり☻したり、古くなった椅子をなおしてくれているのを。運動会で立ち上がってみんなを応援していることも。

卒業式の日には、、、☻

 

 

 

 

この絵本は卒業シーズンにぴったりかもしれません。

ボクトツでやさしいおおやまさんのキャラクターが絵のタッチからも伝わってくるようです。

 

小さいころに誰もが感じたこわい先生への距離感。

 

実は優しかった。本当にこわい印象のままだった。2パターンありますが、そういう気持ちは学生時代も同じだったような(笑)

 

この絵本は幼稚園児がそんな大人を見つめていますので、とってもかわいらしいです。おおやまさんもかなり渋い印象ですので余計におおやまさんの優しさが際立っております。

 

 

ちょっと疲れてしまった時に、あたたかい気持ち、優しい気持ちをおもいださせてくれる絵本でした☆