大人も読める絵本

日々の暮らしの中でなぜか自分のアンテナにひっかかった絵本や本を紹介していきます。

『かみさまはいる いない?』

『かみさまはいる いない?』

 

     谷川 俊太郎・文 清川あさみ・絵

 

     

 

 

 

 

かみさまはいる いない? (谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本)

かみさまはいる いない? (谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本)

 

 

 清川あさみさん。

 この絵本が気になったのはこの名前を見たから。

 私は 清川あさみさんの刺繍をみたことがあったのでとっても気になって中をペラペラめくりました。暗闇の中にキラキラした刺繍があってとってもきれいでした。

 調べてみたら、他にも絵本を出版されている様子。

 

 直近では

 

 

狼王ロボ (シートン動物記)

狼王ロボ (シートン動物記)

 

  

これです。 なんかとっても渋い表紙で

清川さんのイメージとちょっと遠そうです(^^)

しかし、見たらきっと美しい絵にうっとりしてしまうのでしょう。

 

 さて、本題の『かみさまはいるいない?』の

お話しです。刺繍が真っ黒い背景から浮かびあがっていて

とってもきれいです。

スパンコールやビーズのキラキラも鮮やかな糸のいろんな色にも目をうばわれてしまいます。

 

 ・かみさまはみえない

  かわりににんげんがかみさまをえがく

 

 

 神様の存在ってそもそも自分は信じていたっけ?

 小さいころは考えていたような。

 困ったときだけすがっている透明の存在だったような。

 この文章を読んでいると神様は本当はいるのかいないのか

 子供の時とはまた別の感覚でわからなくなる感じがします。

その感覚とは、この絵本を読むと人間の身勝手さとかわがままさとか傲慢さが感じられるところから来ています。

 わたしたちがいいように神様を扱っている

だけで、神様って本当はもっとそういうところに存在するもの

じゃなかったはずなのに。

 小さい頃は扱うとかそういうコトバのところにはいなかったはず。

 なにか傲慢になってしまった人間に結局人間たちはいきづまってしまったようです。

 

 

 最後の一文

 ・かみさみにせかいをまかされてにんげんたちはこまっている。