大人も読める絵本

日々の暮らしの中でなぜか自分のアンテナにひっかかった絵本や本を紹介していきます。

『おとうさんぼくね・・・』

『おとうさんぼくね』

      さく・え 長谷川義史 

      

 

 

 

おとうさん ぼくね…

おとうさん ぼくね…

 

 

 


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  やさしい気持ちになれる本。

 

 

 長谷川義史さんの絵本ですが、クレヨンでザラザラとシンプルな絵(背景少なめ)で

描かれています。が、一つ一つの文章が詩っぽい感じで子供の素直な気持ちが言葉にこ

められていて心につきささりました。

 

 内容はお父さんがお仕事で遠くにいってしまうため、男の子がお父さんの帰りをお母

さんときょうだいたちとまちわびている日々を描いたもの。

 

 ・ひこうきにのってとおくとおくぼくはなんかいねるのかな。

 ・おとうさんちきゅうのうらがわいくんでしょ。おちないでかえってきてね。おとうさん。

 ・ふねがゆれるのおとうさん、ぼくのこころもゆれてるよ。

 ・おやすみなさい おとうさん、おとうさんはねているの おきてるの。

 ・ぼくたちもおおきなこえでいいたいよ。

  おとうさんおかえりなさいって いいたいよ。

 

 

  先日、姪っ子の面倒をみているときになんとなく気づいたのですが、パパママと一

緒にいるときとパパママがいないときと様子がちがうポイントがありました。

 

 

 それは、ちょっとしたときにでるため息のようなもの。

 たとえば、ちょっと注意されたとき、ちょっと雨戸をあけてなくて暗闇の部屋へいか

なくてはならなかったとき。

 子供って楽しいこともストレスのかかることも全身全力で感じているのかもしれません。

 言わずもがな、パパママと一緒にいるときは安心感がちがうのかため息があまりでて

いないような、、、、。

 気のせいもあるかもしれませんが。

 

 この絵本を読んで、子供って本当にお父さんとお母さんが大好きでたまらなくて、頭

の中はいつも意識してるときもしてないときもお父さんとお母さんに感じる安心感とか

つながっている感じで満たされているんだろうなと感じました。

 

 とにかく大好きでたまらないもので頭の中があふれているって大人になったわたした

ちからしたらなんだかとってもうらやましい状況。

 

 だから子供ってあんなにパワフルで目の前のことだけに一生懸命でキラキラしている

のでしょうか。

 

 はたまた、違う目線からみたら、子育て中のパパママはそれだけ子供に影響をあたえ

ることが力になったり、その逆もあったりするのかもしれません(^^。

 

 ただ大人だって、毎日毎瞬間いろんな気持ちを感じながら生きているので、気分のよ

くない時もあるし、チビッコは元気いっぱいなので、大変な時も多々あることが予想さ

れます。

 

 

 私は短時間しか面倒をみていない姪っ子ちゃんが元気すぎて疲れてしまったりもしま

す。かわいくてかわいくてしかたないときもあります。

 

 

 でもそんないろんな自分もまるごと受け止めて、パパママたちだけでなく大人たちは

子供に接していたら、子供たちもこの絵本のようにまっすぐのびのびと愛情に満ちたチ

ビッコに育つのかなとふと思いました。

 そんなことを思った絵本でした!