大人も読める絵本

日々の暮らしの中でなぜか自分のアンテナにひっかかった絵本や本を紹介していきます。

はやくはやくっていわないで 作・益田ミリ/絵・平澤一平

『はやくはやくっていわないで』 作・益田ミリ/絵・平澤一平

 

 

はやくはやくっていわないで

はやくはやくっていわないで

 

 

 

内容をまだ知りたくない方は以下少し読みとばしてください。

 

あらすじ

 船が主人公で登場。

『ひとつひとつじゅんばんちがう』

『ひとつひとつちがう できることちがう』

『できることや できないこと できないことや できること』

海の中を泳いでいく主人公の船のまわりにもいろいろな船や魚が登場して、その中の一人が主人公である船。

 かわいくてカラフルな絵に上記のような短い文章が添えられています。

 小さい子供には難しいかもしれません。

まさに大人絵本。心をフラットに戻してくれます。

 

 

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 私は、益田ミリさんのマンガが好きで、最初はそちらに興味があり読んでいました。毎回読んでいて、ある日絵本が出版されました。

 私が人生で一番大切にしたい部分、テーマが描かれている絵本かもしれません。

 絵もかわいく、強くて優しい短い文章が添えられています。

 

 最近は自分らしくとかあるがままにとかよく言葉にされますが、実生活の中で無意識に人と比べてしまうことは誰もが経験しているはず。

 

 みんな顔、体型、性格、考え方、好み、趣味が違うのだから誰一人同じ人間はいません。 

 だから、違って当たり前。なのにいつの間にかそのことを忘れて人と比べてしまう。

 違って当たり前なのにそのことを忘れて人と比べてしまうのは考え違い。だってそもそも違う個体なのだから比べようがありません。

 一人ひとりみんな違う個性をもっていることが心から腑に落ちた時、自分を大切にできたり、あるがままでのびのびと自分らしくいられるのかもしれません。

 そういうときが一番無理なく自然に生きている気がします。

 とても大切なこと。

 

 そういうことを思い出させてくれる大切な絵本です。

 とってもおススメの一冊です。

 

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