『しんとしずかなクリスマス』
- 作者: デボラアンダーウッド,レナータリウスカ,Deborah Underwood,Renata Liwska,江國香織
- 出版社/メーカー: 光村教育図書
- 発売日: 2012/11
- メディア: 単行本
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以前に紹介した本のクリスマスバージョンです。
以前のがこちら
江國香織さんの訳でかかれていて、文章はなんとも魅力的。
一気に江國さんワールドにひきこまれてしまいます。
『ふいにおとずれるしんとしたきもち
ゆきがふるといいなとねがうへやのなかの
しずかさ
てぶくろをしてとをたたくしずかさ
ココアもしずか
あかりのともるしゅんかんのいきをつめた
しずかさ』
どのしずかさも心がぞっと!?するような(怖い意味では全くない)キラキラした静かさを感じます。
クリスマスはまだまだだいぶ先のことだけど、
冬のピリピリした寒さの中で感じる耳がキーンとなるような凛とした静かさは世界中でまるで自分しかいないような素敵な静けさを感じさせてくれます。
寒いのが大嫌いな私ですが、なぜかあのピリっとした冬の静かな雰囲気が大好きです。
さらに白い雪はその雰囲気をもりあげてくれます。
柔らかいかわいい動物たちとともになぜか冬の本なのにあたたかさを感じる不思議な本。
『よあけ』
- 作者: ユリー・シュルヴィッツ,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/06/25
- メディア: 大型本
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よあけ。
『おともなく、しずまりかえって、さむくしめっている。
つきがいわにてり、ときにこのはをきらめかす。
やまがくろぐろとしずもる。
うごくものがない。』
なんの音もない、静かな夜にしんしんと読みたい絵本。
なにかのはじまりを感じさせてくれるような
静かな力強い絵と文章の絵本です。
何度読んでもその時、その時でまた違った気持ちにさせてくれそうな絵本。
そんなことを忘れないで、何かの節目節目に大切に読みたい絵本です。
なぜか気分がシャキッとしそう。
『じつは よるの ほんだなは』
みなさんは、自分が知らない時や場所で何が起こっているのか今までの人生で一度は想像したことありませんか?
たとえば、ちょっと違うけど、わたしは眠るとき、天井の木の年輪みたいな模様が何かに見えてうきあがってきたらどうしようと思ったり。
そんな想像してました☺︎
怖い想像、好奇心の想像、もう忘れてしまっていることも含め、沢山の想像をして大人になっていると思います。
自由に発想するって案外子供の特殊能力で、大人より子供のが優れている気がします。
このおはなしはいろいろな絵本の中の挿絵たちが夜に絵本の中から飛び出してきて、最後に自分の絵本の中に戻らなければいけないのですが、うっかり見張りの犬張り子が居眠りしていたせいで、みんなバタバタしてしまい、最後に違う絵本の登場人物同士が一つの絵本に収まってしまうという、ざっくり説明してしまうとこんな感じのおはなしです。
絵は、時代ものの登場人物が多かったり和テイストだったりしてシブいですが、それはそれでまた新鮮でした。
そして、ストーリーがドラマチック。
小さなころに自由にしていた想像や妄想を見事に再現してくれています(^_^)
こんな柔軟にいろんなことを考えたりした時が自分にもあったかもなあと思いを巡らすのもまた懐かしく、子供時代の自分に少し愛着がわいてくるようでした☆
思い出の一助に。
また久しぶりに自由な発想で自分を解放してあげたくなりました。
『しろくまのパンツ』
tupera tupera作
✳︎ 注意書き✳︎
パンツをぬがしてからおよみください
かわいいかわいい絵本です。
表紙のしろくまは赤いパンツをはいていますが、しかけでぬげるようになっています。
「どこにいったんだろう」
しろくまさんがこまっています。
そう、パンツがなくなってしまいました、、。
ねずみさんが心配してやってきて、しろくまさんの頭にのっかりながら、しろくまさんのパンツを一緒に探すところから物語ははじまります。
ページをめくるごとにいろんなパンツがでてくるのですが、全部誰かのパンツでなかなかみつからず、、、
めくるごとに穴があいていて、誰のパンツかクイズ形式で楽しめます。
最後にはたと気づいたしろくまさん。
実は今日はあたらしい白いパンツをはいたのでした。
それを忘れていたしろくまさん。
小さな子供と楽しく読むのに最適☆☆☆
うっかりもののしろくまのキャラもかわいいけれど、tuperatuperaの絵もとってもとってもかわいいです!
ヌボーッとしたしろくまさんやかわいい絵にサクッと癒されてしまいましょう。
『しんと しずかな ほん』
- 作者: デボラアンダーウッド,レナータリウスカ,Deborah Underwood,Renata Liwska,江國香織
- 出版社/メーカー: 光村教育図書
- 発売日: 2011/01
- メディア: ハードカバー
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動物たちが感じるいろいろなしずかの音。
しずかって音だけじゃない。
やわらかな線でかかれたあたたかい感じのする
絵本です。
とってもかわいい動物たちもステキです。
普段目をむけないようなこと、忙しくて、そのままにしちゃってたこと、そういうことに目をむけてみる。
それだけで、時間がゆっくり流れておちついた気持ちを取り戻すことができたりします。
友達とワイワイ楽しく過ごすのも楽しいし、
一人で静かな時間にいろいろ思いをめぐらせたり、ぼーっとしたり、身をゆだねるのもまた、静かな時間のあじわいですよね。
涼しくなってきた秋の夜。
ココロをしずかに、よんでみるのもいいかもしれません☆
『地球を遊ぼう!』
『地球を遊ぼう!』
AーWorks/編
- 作者: A-Works
- 出版社/メーカー: A-Works
- 発売日: 2010/01/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 15回
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今回は旅本です。
私は旅が大好き。
AーWorks/編の旅本は 毎回わくわくするような気持ちにさせられるものばかり❗️
この本は、写真がとても魅力的です。
今回の表紙の写真もパッと中を見てみたくなるようなものでした。とっても個性的で。
『自分の心に眠るワクワクセンサーに従って世界へ飛び出そう。
旅をすればするほど出逢いは広がり、人生の視野はひろがっていく。
あなたの人生を変えてしまうかもしれない大冒険へ❗️』
世界のいろいろな場所の情報ときれいな写真がいっぱい。
写真をみただけでも新たにいきたいところが間違いなく増えます❗️
私はインドの海の中を人と象が一緒に泳いでいる写真にとても惹きつけられました☺︎
予算やベストシーズンなどはもちろんのこと、周辺情報なども臨場感があっておもしろい情報が多い。
世界一周航空券なんてものがあるなんて私初めてこの本で知りました、、、
しかも思ったより安い、、、、
今まで無理だと思っていたことも実は思ったよりなんとかなるのではないか、、、
そんなことも思わせてくれる本。
求めれば求めた分だけ情報も体験も手に入るものなのかもしれません。
平凡な生活に慣れてきてしまっているとき、旅本はいつも夢が広げ、ワクワクした気分にしてくれます❗️
私は定期的に見たくなるのが旅本です☺︎
『このあとどうしちゃおう』
『このあとどうしちゃおう』
ヨシタケシンスケ作・絵
またまた私の大好きな人。
ヨシタケシンスケさんの絵本です。
前に読んでとても印象にのこっているのはこの絵本。
こちらはあらためてかくとして。
今日はこの『このあとどうしちゃおう』について
書こうと思います。
タイトルからは全くどんな内容なのか想像がつかなかったのですが、どうやら、おじいちゃんがなくなったときに、「自分がしょうらい死んだらどうなりたいかどうしてほしいか」がノートに書いてあり、主人公がそれを読むというところからスタートのおはなしでした。
全く内容は知らずに、手にとったのですが、これだけ書くとなんだかおもそうに聞こえてしまいますね☺︎でも、、、
私はヨシタケシンスケさんの絵本のほのぼのしたところとかそれあるある〜とか、それ私も考える〜と思える素朴なところが大好きです。
そんな印象の方だったので、このお話もなんの違和感もなく入り込めました。
そして、そのノートに書いてあったこととは、、、
① このあとのよてい
しんだらまずゆうれいセンターへ
とうめいになんてしばらくようすをみる。
きがすんだらてんごくへ。
② うまれかわったらなりたいもの
すえっこ。
きんもくせいの木。
おかねもちにかわれているネコ。
③ こんなかみさまにいてほしい
『あれはかみさまのせいなんじゃないの?』
とかもんくがいえる。
ほっといてくれる。
うたがうまい。
いろいろそうだんにのってくれる。
④ みんなをみまもっていくほうほう
つきになって。
とおりすがりのあかちゃんになって。
かさぶたになって。
かぜでクルクルまわるビニールぶくろになって。
おふろのイスになって。
どれもこれも、クスっとわらえて、かわいい絵が
さらに細かいイメージをこちらにわかせてくれます。
主人公は『このあとどうしちゃおう』ノートを
自分でもつくるためにノートを買いにいきますが、
しんじゃったあとのことを考えようとすると
いまいきているうちにやりたいことがいっぱいあることに
きがつきました。とっても頭がいい男の子です(^^)
『いきているあいだはどうしちゃおう』ノートが
つくりたくなるのです。
主人公の男の子がかいたやりたいことノートの内容は
こんな感じ。
でっかいカニをつかまえる。
だれかをかっこよくたすける。
だいはつめい。 などなど。
無理矢理にではなくとっても明るくクスクス笑えるように
こんなことを伝えてくれるなんてすごいですよね。
ちなみに私はこの文章を改めて書くまでもとはこういったその後のことをかいている絵本であることを忘れていました。
それくらいでてくる男の子やおじいちゃんの発想が
かわいくてステキです!